ケーキ作りでは通常、小麦粉、砂糖、バターなどの基本的な材料が使われますが、中にはヨーグルトを加えるレシピもあります。
しかし、ヨーグルトが家にない、または必要量が足りないという状況も起こり得ます。
「ケーキを作りたいのにヨーグルトがない！」という緊急時に困らないよう、今回はケーキに使えるヨーグルトの代用品を紹介します。
ケーキにヨーグルトを使う理由：バターミルクの代替品
ケーキ作りにおいてヨーグルトを使用するのは、本来はバターミルクの代用としての役割があります。
バターミルクは、バターを製造した後に残る乳清で、多くの焼き菓子のレシピに利用されています。このバターミルクはヨーグルトと似た酸味を持ち、焼き上がりに素晴らしい香りを加えることができます。
ただし、バターミルクは市場で見つけるのが難しい場合があります。そのため、手軽に入手可能なヨーグルトが代替品として使われることが多いのです。
また、ヨーグルトの代わりとなる他の身近な材料も存在します！
ケーキ作りにおすすめのヨーグルトの代用品6選
【ヨーグルトの代用品①】牛乳＋レモン汁
ヨーグルトの手軽な代替として、最も身近な牛乳があります。ヨーグルトは基本的に発酵した牛乳ですが、牛乳にレモン汁を加えることで、似た酸味と質感を作り出すことが可能です。
この組み合わせにより、牛乳は若干固まり、ヨーグルトと同様の効果を得ることができます。これによって、ケーキの味と質感を良好に保つことができるのです。
【ヨーグルトの代用品②】豆乳
牛乳と同じく、豆乳もケーキ作りでヨーグルトの代替として活用できます。豆乳はその自然なトロミがヨーグルトの質感に近いため、レモン汁を加える必要はありません。
使用する場合は、できるだけ無調整の豆乳を選ぶとより自然な風味が得られますが、調整豆乳を使う場合は、ケーキの砂糖の量を調節してバランスを取ることが大切です。
また、変わり種として、紅茶味やコーヒー味の豆乳を使うことで、ケーキに独特の風味を加えるのもおすすめです。
【ヨーグルトの代用品③】生クリーム
ケーキ作りでヨーグルトの代わりとして生クリームを使用することも可能です。生クリームは牛乳や豆乳と比べてより濃厚で、ケーキにしっとりとした食感を与えます。
植物性と動物性の生クリームのどちらを使っても問題ありませんが、植物性生クリームは比較的あっさりしておりヨーグルトに近い味わいが得られます。一方で動物性の生クリームはより濃厚で重い食感になりますので、お好みに応じて選ぶと良いでしょう。
【ヨーグルトの代用品④】サワークリーム
サワークリームは、生クリームを発酵させた食材で、特に海外のキッチンでは一般的に使われています。日本ではあまり一般的ではありませんが、輸入食品店で購入することができます。
ヨーグルトに比べると少し固めですが、同じく酸味があり、ケーキ作りでのヨーグルトの代わりとして十分機能します。しかし、価格が高めでカロリーも生クリーム由来で高いため、使用量には注意が必要です。
【ヨーグルトの代用品⑤】マヨネーズ
牛乳や豆乳が手元にない時、意外と役立つのがマヨネーズです。マヨネーズを使うことで、ケーキをふんわりと軽い食感に仕上げることができます。
マヨネーズにはヨーグルトのような酸味がありますが、卵と油も含まれているため、レシピで指定された分量をそのまま使うと味が変わる可能性がありますし、カロリーも高めになります。
そのため、マヨネーズをケーキの代用材料として使用する際には、加える量を控えめにすることが推奨されます。
【ヨーグルトの代用品⑥】豆腐
ケーキ作りでヨーグルトの代わりに豆腐を使用することもできます。特に絹豆腐がその用途に適しています。絹豆腐をミキサーやスプーンでよくかき混ぜ、クリーム状にすると、ヨーグルトと同様のなめらかなテクスチャーをケーキに加えることができます。
豆腐はヨーグルトと同じく、糖分や油分が少ないためカロリーを抑えたいレシピに最適です。ただし、一部の人には豆腐特有の味が感じられるかもしれません。この点は味の好みに応じて調整が必要です。
代替材料使用時の留意点
代替材料を使う際、いくつかの注意点があります。
①レモン汁の加減に注意
牛乳に加えるレモン汁は、過剰に使用すると過度に酸味が強くなってしまいます。レモン汁は、牛乳にほのかな酸味を加える程度に留めるのが適切です。
レモン汁を入れすぎると、牛乳が過度に固まり、ケーキ焼成時に焼きムラが発生するリスクも高まります。一般的には、牛乳200ccに対してレモン汁を1～3滴加えるのが目安です。
②代用品はヨーグルトの分量通りに加えない
レシピで指定されたヨーグルトの量をそのまま代用品で置き換えると、味や生地の質感が想定外のものになることがあります。
特に豆乳や生クリームは過剰に使用すると生地が緩くなりがちですし、豆腐の場合は反対に生地が固くなりすぎる恐れがあります。
代替材料を使う際には、焼き上がりの質感を見極めながら、少しずつ加えて調整することが重要です。お菓子作りは微妙な分量の差で大きく結果が変わるため、細心の注意を払うことが求められます。
③豆乳や豆腐の使用時の大豆の風味に注意
豆乳や豆腐をケーキの材料として使用する場合、その特有の大豆の風味が感じられることがあります。これが苦手な人もいるため、使用する際は配慮が必要です。
特に、豆乳を含むケーキは、ココアや抹茶など強い風味のある材料と組み合わせることで、大豆の味が目立たなくなります。これは、フレーバーが大豆の風味を覆い隠すためです。
また、調整豆乳を使用すると、大豆の風味が少し抑えられる効果がありますが、この場合は砂糖の量を適宜調整することをおすすめします。
まとめ
ケーキに使用するヨーグルトは元々バターミルクの代わりとして用いられています。その代替品として、牛乳にレモン汁を加えたものが特におすすめです。さらに豆乳、生クリーム、サワークリーム、マヨネーズ、豆腐も効果的に使えます。
代用品を使用する際には、レモン汁を過剰に加えないよう注意し、ヨーグルトの指定量に固執せず、適宜調整して加えることが大切です。特に豆乳や豆腐を使用する際は、その大豆特有の風味が顕著になる場合があるため、フレーバーの強いケーキでの使用が推奨されます。
